report 里山会議室2月

ついに里山会議室は5回目、札幌市魅力アップ事業の一貫としては最後の開室となりました。

今年度は小別沢会館で交流機会をつくったほか、さとやま農園の会員としても定期的に通っ

たなか、改めて地域との関わりづくりを考えようと、畑の話題と森の話題を持ち込んでもらうこととしました。


ひとつめは、小別沢をはじめ札幌内外のいろいろな地域で農作業のお手伝いをする「援農お

やつ部」の活動をされている、NPO法人農とつながるラボ 松本さつきさんに、活動の紹介と、援農活動から見る小別沢地域についてお話いただきました。

ボランティアとして活動するからこそ農家さんともフラットに関われること、普段の生活では土に触れる機会の少ない参加者のウェルビーイングにも繋がることなど、アルバイトとも違う農業への参加の方法として魅力があり、都市に接している小別沢はアクセスもよく援農のポテンシャルがあるとのこと。これまで小別沢では2軒の農家さんで活動しているそうです。活動の参加者募集の方法や運営側の人数に対する規模感など、勉強になります。


ふたつめの話題はoutwoods 足立さんから、森林整備、里山材搬出の進展について報告があ

りました。援農の文脈では都市農業は消費者と生産者が近いことがメリットとして挙げられていました。林業でも、自分たちの住む場所に近い材を活かした木工品や薪を使うことができたり、森に親しむ機会をつくりやすかったり、都市近郊であることによる魅力もある一方で、製材所等加工する場所が必ずしも近くになかったり、作業音などが近隣エリアでの事業活動や生活者との折り合いに課題があったり、都市ならではの大変さも。


都市林業の可能性や難しさ、適切な作業規模や作業時期、事業としての採算のこと、ヒグマ

問題のこと、利害関係者の調整は林業者が向き合わねばならないことなのか?など議論にな

るなかで、「林業は重機やスキルが必要な作業が多くて、農業のように色んなひとがボラン

ティアで関わるのは難しいな」と感じていたところ、安全な伐倒の前段階としてツルを切っておく必要があって、「それは素人でもできる」と足立さん。「SAPPOROツル伐り祭り」開催、いいじゃん!と盛り上がりました。森が水を蓄えていること、人間以外にもヒグマなど野生動物が住んでいること、食べるものを育てる土があること。都市と自然との繋がりを再認識して、森を手入れすることの価値が多くのひとに伝わっていけば、都市林業の難しさも少しは解消していくかもしれません。


最後にテアトからこれまでの振り返りと今後について話をする時間をとろうと考えていましたが、自然と都市近郊の里山エリアの課題と可能性の話として色んな方から発言があり、予定通りの流れではなかったものの良い時間となりました。


「ツル伐り祭り」の実現という新しい目標もできたところで、引き続き持続可能な形で活動していきたいと思っています。


テアト


2025年2月10日 (火) 17:00 - 19:00

小別沢さとやまものがたり

里山で紡がれる物語の数々をお届けします

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